子どもの手先が器用だと日常生活の食べ方や着替えなどのボタン・チャックが自分で出来るようになったり、折り紙、お絵かき、文字を書いたり上手にできます。
親としては手先が器用になってほしいものですね。
子どもにとってもいいことが盛りだくさんです。
では具体的にどんな力が手先の器用さに繋がり、どんなことをするといいのでしょうか。
楽しく子供とできることを紹介していきます。
【結論】
①一番大事なのは土台となる全身の力:外遊び、粗大運動
②手全体で握る力:鉄棒、ブランコ、お手伝い
③つまむ力と手の中で操作する力:つまむ、刺す、持ち替える遊び
手先のことに目が行きがちですが、手先が上手に使えるようになるためには段階があります。
段階を踏むことでしっかりとした土台が出来上がります。
おすすめの遊びと合わせて、おすすめの理由を解説していきます。
【解説】
①一番大事なのは土台となる全身の力:外遊び、粗大運動
手を上手に使うためにはそのための土台となる姿勢の安定が大事です。
ケーキにろうそくは立つけど、ヨーグルトにろうそくは立ちませんよね。
ろうそくを手だとすると安定した火を灯すためにはその土台が重要であることがわかります。
手は肩から出ていて、肩は体幹についています。
肩・体幹の安定性が手の細かい操作に大きな影響を与えています。
<おすすめの遊び>
外遊び
①アスレチック、公園遊び、お散歩、木登り何でもOK
家でできること
②手押し車:家の中で「お風呂まで手押し車」
③ぞうきんがけ:競争したら楽しい!
④ハイハイ移動:家の中で「お馬さんで競争」
何かのついでに行うのがポイントです。
②手全体で握る力:ぶら下がる、お手伝い
腕や手の操作にも姿勢の土台があるように指先に使うにも土台があります。
それは細かく指先でつまむ前の握る力です。
握る時の手の形は親指の位置が大切です。
親指と他の指と向かいあうような握りになることで、指の腹と腹が向かい合うため上手につまむ操作が出来るようになります。
上の写真のように手を握った時に親指が斜めに握られていることがポイント!
これを母指対立位と言います。
この形がとれることで手できれいなOKサインを作ることが出来ます。
<おすすめの遊び>
⑤鉄棒
ぶら下がる、豚の丸焼き、ツバメなど親指を回してしっかり棒を握るようにしましょう。
⑥ブランコ、三輪車、ストライダー
ブランコのバーや乗り物のハンドルを握ることで自然に正しい握る形を身につけることが出来ます。
⑦お手伝い
カバンを持つ、物を運ぶ、掃除機など
お手伝い程いろんな手の機能を必要とするものはありません。
③つまむ力と手の中で操作する力:つまむ、刺す、持ち替える遊び
しっかりとした土台ができた上で
つまむ力は親指と人差し指でつまむことで手先を器用に使うことができます。
手の中で操作する力ってどういう力のことかわかります?
「片手にいくつか硬貨をもって自販機に一枚ずつ入れる」
これを”手掌内操作”といいます。
小指側で硬貨を落とさないように持ちつつ親指と人差し指で硬貨を入れています。
細かい手先の操作には大事に動きです。
もちろん箸の動きにも大切です。
上気記事もご参照ください。
<おすすめの遊び>
⑨ピンで刺して食べる:
つまみが安定して力が入れられるようになります。
リンゴ、パン、小さいおにぎりなどやりやすく、いつもと違うことで子どもも楽しめます。
⑩貯金箱でコイン入れ
グーでは絶対にできない遊びです。
どっちの手が入れやすいかなと考えることもとても大切な機会です。
利き手の確立につながります。
ランダムに右手に渡したり、左手に渡したりしていくうちに子どもは入れやすい方の手に持ち替えて入れ始めるでしょう。
⑪紙ちぎり
つまむ力がまだ弱いとつまもうとしたときに握る手になってしまいます。
紙ちぎりは子どもの手によってちょうど良い力加減でできるものです。
紙が固すぎる場合にはちょっと切れ込みを入れると◎
ちぎった後は紙吹雪で遊ぶと楽しいです。
⑫洗濯ばさみ
つまむ力がついてきたらさらにパワーアップです。
この時に握る手になっていないか確認しましょう。
握る手になっていたらもうちょっと力がついてからが良いでしょう。
台紙につける、洗濯の手伝いをする、お互いの服に付けあいっこなど遊び方はたくさんあります。
何かが上手にできるためには必ずその背景となる土台があります。
楽しく遊びながら手遊び名人を目指しましょう。