「うちの子、姿勢が悪くて」
「体幹が弱いので姿勢がぐらぐらです」
「体幹を鍛えるにはどうしたらいいですか?」
普段、保育園の先生や親御さんからこのような質問をたくさんいただきます。
・子どもが椅子に座って猫背になっている
・机に突っ伏せている
・モゾモゾが止まらない
・膝を立てる
・椅子からお尻が落ちて気付いたら落ちている
などなど一言で“姿勢が悪い”と言ってもいろんな様子が合って、その姿勢になる背景はその子それぞれ理由があります。
体幹、体幹、体幹!
大人の筋トレだけではなく、子どもに対してもこの言葉が世の中で一般的によく言われるようになっています。
ここでは体幹の鍛える方法について
その前にこれだけは押さえて欲しい3つのことについて解説します。
これだけは知って欲しいこと!3つ
① 姿勢が崩れて子どもが何に困っているのか
② 子どもがやりたいことを叶えているか
③ 崩れている姿勢になっている理由は何か
体幹を鍛える方法
① 公園遊び、アスレチック遊び
② プール遊び
③ ついでに出来る事
・手押し車
・押し合い
【解説】
① 姿勢が崩れて子どもが何に困っているのか
・もしも姿勢が崩れて片方の手で体を支えて座っているようであれば子どもにとっては両手が使えなくて不便ですよね?
例えば:入れ物を開けたり閉めたりするときに片方の手しか使わない
・お絵描きがしたいのに紙を押さえられない
・食べる時に皿が動いてしまって上手くすくえない
このような状況になってしまうのであれば姿勢をサポートする為に椅子の工夫や机で遊ぶ環境設定の工夫が必要です。
・それ以外で姿勢が崩れていることに対して気にしているのは大半が大人側ではないですか。
きっと子どもは気にしていないし
「良い姿勢して!」
と言われても一瞬で戻っているのではないでしょうか?
子どもが困っている時に助けの手を出してあげられるとタイミングとしてはgoodです!
② 子どもがやりたいことを叶えているか
どんな姿勢になっていても子どもの目線で子どもがやりたいことを叶えられているかどうかに着目しましょう。
テレビを見る、玩具で遊ぶ、お絵描きをするこれらの遊びは床に寝っ転がっていてもできる場合もありますよね?
きっと積み木を高く積もうと思えば起きるし、紙に大きく書こうと思うと座って大きく手を動かすようにすると思います。
大事なのは目的が果たせているかどうかです!
上手くできていなさそうであれば
「立つ」、「座る」、「しゃがむ」など
ちょうどよい姿勢を大人が見本を見せながら一緒にやってみましょう。
③ 崩れている姿勢になっている理由は何か
先生や親の話を聞いている時に姿勢がだらーんとなっていると
ついつい「ちゃんと聞きなさい!」
と注意してしまいますよね?
だらーんとしているのは何ででしょうか。
・体が柔らかくて、いい姿勢をずっと保つことが難しいかも
・そもそも座っていることが疲れやすいかも
・だらーんが一番リラックスできる姿勢かも
大人もずっと同じ姿勢を保つことは無いですよね?私もいい姿勢が2分も持ちません!
それが普通です。子どもも同じです。
きっと何かをやろうとする瞬間には姿勢が整うと思います。そこに目的があるからです。
良い姿勢ばっかり気にして頑張っていると大人が話している内容に集中出来ない時もあります。
良い姿勢をする+話の内容を理解する=ダブルタスク
同時に物事を処理する機能を使うことになってしまいます。
話の内容を聞いているのであれば、どんな姿勢でもいいと私は思っています。
・目的に合わせて適切な姿勢が取れない
・手で体を支えていて両手を使うことが少ない
そんな方はこんな遊びがおすすめです。
① 公園遊び、アスレチック遊び
両手、両足を協調的に使い、その土台になっている体幹がしっかり働いています。
アスレチックはいろんな形があり、
その形に合わせて体をどの様に動かしていくか
考えて行動する場面がたくさんあります。
子どもの物事を計画する力を育てて、工夫する力を身に着けることが出来ます。
② プール遊び
全身を使う運動と言えばプール遊びです!
全身でもがくことで沢山の筋肉・関節を動かし、体の土台となる支える力が身に付きます。
③ ついでに出来ること
家の中で出来ること
・手押し車
・押し合い
両手で体を支えたり、押し合いで踏ん張ることで両手を使用すること、力を発揮すること、維持し続けることが育てられ体の土台作りに最適です。
「お風呂場まで手押し車!」
「玄関までお父さんを押す」
など何かのついでに楽しく行うことが継続のポイントです!
【まとめ】
実は体幹を鍛える特別な方法なんてありません。
とある研究では体幹の支える力を向上させるためには週1回の特別な訓練を実施しましたが、その効果はほとんどありませんでした。
最も効果があったのは毎日粗大運動、リトミックなど全身を動かす遊びを日々の生活の中に取り込むことです。
つまり遊びの中で楽しく育てていくことが大切です。
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