スプーンが上達する3つのポイント!
手づかみ食べが少し減ってきて、いよいよスプーンで食べる!となった時
子どものことをじっと見守っていると…ものすごいこぼす、こぼす!
毎食後のテーブルの下が大惨事!あるあるの光景ですねー
今回は「自分で食べる時に大切なこと:スプーンが上達する3つのポイント」について解説していきます。
押さえておくべきポイントは3つ!
①口の使い方
②姿勢の取り方
③スプーンの操作の仕方と反対の手
この3つのポイントを見ておくことでどのタイミングで食べこぼしているのか見極めることができます。
どこが練習ポイントで、どこが頑張りポイントなのか知ることができます。
ただ声掛けで「こぼさないように気を付けて」と言うよりも確実に綺麗に食べることへの近道となります
【解説】
口の使い方は哺乳から離乳食へと始まり、離乳食の中で様々な口の使い方を学んでいきます。
ここで一番に学んでほしいことは
口を閉じること!
スプーンが口に入った瞬間に唇を閉じ、スプーンに乗った食べ物を綺麗に取り切ること!
これを“捕食”といいます。
この捕食ができているかどうかとても大切です。
もしかしたらスプーンから口に移る瞬間、口の中で噛んでいる間にこぼしてしまっている場合もあります。
こうなったらスプーンの練習ではなく、口で取り込む“捕食”の練習ができるとベストです。
練習方法は最後に。
完了食になると口の機能も完成!というわけではなく、その先も練習しておくと良いことが実はたくさんあるのです。
口においても、スプーンを持つ手においても土台となっているのは体です。
体の役割は姿勢を保つ、調整する力です。
姿勢を保つことが大変だと前腕がべったりと机について体を支える補助をします。これではスプーンを使うどころではないですよね。
大人が四つ這いの姿勢をとりながら食べるイメージです・・・
本当に大変です。
また体はじっと姿勢を保持しているように見えて、実は絶妙な調整をしています。
例えば…
・食器の方向に合わせて、食べやすいように向きを変えています。
・スプーンを口に運んだ時に実は体も前傾になって口からスプーンを迎えに行っています。手と体の連携技です。
身体が安定し、程よく調整できるためには体に合った机を椅子の高さを整えることが大切です。
○椅子と机のポイント
椅子:足の裏が床(足台)についていること
股関節・膝関節が直角に位置していること
机:肘の高さに合わせる
おすすめの運動については最後に…
初めのスプーンの握り方はなんでも大丈夫です!
グー持ちが多いと思います。
スプーンで食べ始めたばかりの時期は持ち方・持つ方の手は気にせずスプーンで食べられることを褒めていきましょう。
☆スプーン選びのポイント
柄が太く握りやすいことと、スプーンの先は小さく平らに近いことがおすすめです。口の大きさに合ったスプーンの方が口を上手に使うことができます。
☆お皿選びのポイント
まだ自分でお皿を持つことが難しい子はプラスチックより陶器。重ためで動かない方が楽ちんです。
また皿のの淵は広がったものよりも、なるべく直角に立ち上がったものがすくいやすいです。ワンプレートはおしゃれでかわいいですが実はとてもすくいにくいのです。それならご飯用の茶碗がgood!
スプーンがある程度操作できるようになったら次は反対の手の使い方がカギです!
茶碗に入ったご飯を集める時に実は一番細かな調節をしているのはスプーンを持つ手よりも茶碗を持つ方の手なのです。
スプーンの動きに合わせて茶碗が安定するように反発したり、すくい上げる瞬間に茶碗の傾きを調節したり大事な役割を果たしています。
ご飯をかき集める時にぜひ注目してみてください。
①捕食の練習(口を閉じる練習)
スプーンを口に入れたらゆっくり3秒ほどかけて抜きましょう!
普段は1秒ほどで終わっていく出来事。
それが3秒で約3倍!唇がスプーンと接する時間を長くすることでしっかりと口を閉じる機能が育ちます。
自分で食べる以外にも時々親が食べさせてあげましょう。
これも大切な練習です。
一食で5回やったら、一日で15回、一年で5000回以上も練習することになります。
まさに塵も積もれば山になるです。
②姿勢の取り方
手と体が一緒に連動して動く遊びが最適!
はいはい遊び!:手の支えから体の安定性が高まります。手と体を連動して動かす要素がたっぷり詰まった動きです。トンネルをくぐったり、大人の足をくぐったり、ハイハイで追いかけっこをしたりいろんな場面でやっみましょう。
③反対の手の練習
ヨーグルトを持って食べよう
子どもの手には大きさがぴったりで、食べやすくて、すくいやすくて、両手を力を合わせて動かすためにはとてもいい練習になります。
大切なのは子どもが目的を果たせているか
「楽しく食べること」これが一番です!
子どものやっていることを読み取れることで無理せず楽しく、上達していけます!
いろんな視点で子どもの行動を考えてみましょう!