[ラン活][ランリュック]という言葉を知っていますか?
この記事を読むことで、体と心の発達からみた1年生に最適なランドセルと選ぶときのポイントがわかります。
最近よく耳にするようになりましたが、自分の娘が年長になり、ランドセルについていろいろリサーチしている中で初めて「ラン活」という言葉を知りました。
小学校入学を控えた子供のランドセルを選び、購入するための活動です。
[ランリュック]はランドセル型のリュックのことです。
通常、革や合皮で頑丈に、作られるランドセルですが、
最近は見た目は従来のランドセル。素材はナイロンで丈夫!
なのに軽い!というタイプの物が出てきています。
日本のランドセルは重すぎる!
作業療法士という職業柄、「子どもの体の発達」という視点でたくさんのランドセルをリサーチしてきました。
そして小学生の体はゴールデンエイジと呼ばれるくらい、いろんな体の能力が発達していく大事な段階にあります。
重たいランドセルは、その発達を妨げるデメリットでしかありません。
子どもの発達を専門に見てきた作業療法士がランドセル選びのコツとおすすめするランドセルをご紹介します。
①軽量
②背負いやすい
この2点が最重要ポイントです。
ランドセル本体の平均の重さは1200~1400gと言われています。
これだけ見ると大したことありませんが…
今の小学生は親の世代よりもたくさんの荷物があります。
全て詰め込むと約4000g~5000gにまで増えてしまいます。
小学生1年生の平均体重が20㎏~22㎏なので、自分の体の4分の1の重さの物を背負っていることになります。
大人に換算すると10㎏~15㎏の荷物を毎日登下校の時に背負って歩くことになります。
重いだけで家を出るのが嫌になってしまいそうですね。
何でこんなに重いのか!?
親世代の状況と大きく変わっている点があります。
【ランドセルの中身】
・Ipad
・水筒
・教科書
新型コロナウイルスの影響もあり学校でのIpadの使用が急激に進みました。
小学校のうちからICTに触れる、活用する機会を作る目的で「GIGAスクール構想」が始動しています。
このIpadの持ち帰りが開始している小学校が増えてきています。
また毎日水筒を持っていかなければなりません。
これも昔はなかったですね。
我が子はほとんど飲んで帰ってこなかったので途中から小さいサイズに変えました。
加えて宿題があるので教科書の持ち帰りがあります。
中には教科書を置いて帰っていい学校もあるようですが、全て持ち帰るというところがまだ多い現状です。
現代人に増えている姿勢の問題。
それは「猫背」です。
重いものを背負うと、背中は丸くなり、姿勢がつぶれます。
さらに背中にある重さとバランスをとるために、頭を前に突き出すように姿勢になります。
頭を突き出した姿勢は眼の見方にも影響します。
眼球運動と言って,板書や音読に欠かせない目の動きですが、
この働きが苦手だと読み飛ばしてしまったり、必要以上に疲れてしまったりします。
重すぎるランドセルはこのような姿勢を強めてしまい、まだまだ発達段階の子どもたちにとってはデメリットしかありません。
子どもたちはきっと小学生のランドセルを見て、憧れを持っているに違いありません!
だからこそ見た目にもこだわりたいですよね。
軽量で、背負いやすい、おすすめのランドセルを紹介していきます。
背中にぴったり、フィットちゃん♪
重さは1000~1300gの物が多く重さとしては普通くらいですね。
背中にフィットしやすい構造、肩ベルトも落ちにくく、楽ックッションという圧分散の高いシステムを採用しているので、背負いやすいというのが一番のポイントです。
種類も、価格帯も豊富なので安心して選べます!
モンベルが開発したランドセル、その名も「わんパック」。
日本のアウトドアメーカーが開発しているので
丈夫かつ機能的、軽量、低価格という点で大人気のランリュックとなっています。
重さはなんと930g!
話題のランリュックで、予約も殺到しているようです。
子どもの未来と環境を考えるランドセル。
見た目はほぼランドセル。なのに重さは920g!
上部のフラップは取り外せるので、通学・遠足・学童と様々な場面で活躍します。
どこでも使用できるので持ち物の入れ替えも必要なく、家の中で場所を取りません!
子どもの体に優しいランドセルが増えています。
この時期の体の育ちを専門に支援している作業療法士だからこそ、こだわりたいランドセルです。
他にもいろんな種類が出てきています。
随時更新していきたいと思います。