姿勢が悪い。きっと体幹が弱い。
このような相談、お悩みをよく聞きます。
確かに日本の文化の中で姿勢=その人の態度とも結びついており、親としては子どもに良い姿勢をさせたいものです。
姿勢を良くするためにはどうしたらいいのか、良い姿勢とは何なのかについて考えていきたいと思います。
①何のための姿勢?
こんな姿勢をしているとついつい注意したくなってしまいます。
ここで考えてほしいのは子どもの視点に立ってみることです。
この姿勢で目的が叶えられなくて困っていることはありますか?
”楽に本を読みたい”目的に対して何も困っていません。
子どもなりに自分の力で最適な姿勢を選択しています。
もしもこの姿勢で食事を食べるとしたら…
スプーンやフォークが使いにくかったり、反対の手で皿を押さえることが難しくなってしまいです。
…きっとこの姿勢をやめてほかの姿勢を取るに違いありません。
姿勢は何か目的となる活動を行うための構えです。
例えば50m走でのスタートを想像してみてください。
足を前後に構えて、体はやや前傾姿勢になります。
1位になるために「よ~い、ドン!」の合図とともに、瞬時に走り出すために必要な構えです。
子どもの目的を叶えるための姿勢、構えを教えることは大切なことです。
②みんなが思う良い姿勢ができるためには?!
見た目が綺麗な理想的な姿勢は地面に対して頭がまっすぐに伸びた姿勢です。
実際に大人もこの姿勢を長時間取ることは難しいことだと思います。
子どもの取っても同じことです。
長く続けることが難しくても
朝の会の挨拶の時「気を付け、礼、おはようございます!」
短い整列のとき
など短い時間できていれば十分だと思います。
③悪い姿勢だと損をする?!
姿勢=態度と思われがち。
確かに人が視覚的に受け取る情報はおよそ7割。
そう思うと姿勢は第一印象に関わる重要なポイントでもあります。
しかし、子どもには得手、不得手があります。
中にはじっとしていることが難しかったり、筋肉が柔らかく良い姿勢を長く保つことが難しいお子さんもいます。
そのお子さんでも姿勢が悪いからと言ってちゃんとできていない、もぞもぞ動いているから話を聞いていないと判断をしてもいいのでしょうか。
良い姿勢を維持しよう頑張ることでかえって話が耳に入ってこない場合もあります。
こんな時は事前に関わる大人(幼稚園の先生や学校の先生)に伝えておきましょう!
姿勢を考える時には目的は何なのか、その目的を叶えるための最適な構えなのか考えてみましょう。
ぜひ参考になれば嬉しいです。