箸で上手に食べられるようになってほしい!
みんなが使えるようになってきているのに、うちの子はまだスプーンやフォークが多いなーと心配になることありませんか?
箸は個人差が大きく基本的には就学して7歳くらいまでに使えることが目安です。
焦らずその子のペースを大切にしてください。
とは言いつつもではいつ、何をポイントにすすめたらよいのか。
確認すべき4つのポイントについてお伝えします。
【結論】
①箸を使ってみたいと思う気持ち
②食べるときの姿勢
③両手を使って食べられる
④利き手の指の使い方
この4つのポイントを押さえておくとその子どもに合わせた進めた方の手がかりを得ることが出来ます。
【解説】
①箸を使ってみたいと思う気持ち
親はどうしてもお箸ができるといいなーと持たせがちですが、
本人が使いたいか!
お母さんと同じ箸で食べたい!
お友達みたいに食べたい!
これらが始めるにあたっては最も重要なポイント。
やる気があるからこそ子どもは伸びます。
逆に言うと箸にチャレンジしたいと思う気持ちがあるならば、始めはどんな持ち方であっても良いと思います。
子どもの主体性、やりたい気持ちは発達の源。
挑戦をサポートしてじっくり育てていきましょう。
②食べるときの姿勢
体についている手・腕は体の安定性に大きく影響を受けています。
体験:
背もたれにずっこけて座っているときに手を挙げた時と姿勢を正したときに手を挙げた時とどっちの姿勢で手が上がりやすいですか?
姿勢がよいときに圧倒的に上げやすいはずです。
これは手と体幹が関節や筋肉でつながって連携しているからです。
”食べるときに肘をついて身体を支えている”
”机や背もたれにかなり寄りかかっている”
こんな様子があったら手を細かく使うことはまだ大変かもしれません。
こんな時は日常の中で手で体を支える遊びをたくさんやってみましょう。
例えば…
・ジャングルジムなどのアスレチック
・鉄棒でぶたの丸焼き
・お風呂に行くついでに手押し車
・お馬さんごっこ(四つ這い)
これらの遊びは手・肩での支えから姿勢の安定性を育み、安定した細かい手の操作を可能にしていきます。
③両手を使って食べられる
食事中の手の役割は大きく分けて2つ
操作:スプーンフォークの操作
固定:お皿を押さえられる
両手別々の動作ができることはそれだけ、手の操作に余裕が生まれているということです。
・茶碗をもってご飯が食べられるか
・最後のかき集めが自分でできるのか。
かき集める際に実はスプーンを持っている手よりも茶碗を持っている手の方が茶碗の傾き、向きを調整したり良く動くと言われてます。
両手が別々の役割で操作できることは食事だけでなく、絵を描いているとき、服を着ているときなど様々な場面で見られます。
チェックしておきましょう。
④利き手の指の使い方
・スプーンやペンの持ち方
・ピースサインができるか
3本の指でペン持ちができていれば準備OK
先ほどお伝えしたように両手で”操作”と”固定”ができるかがポイントでしたね。
箸の操作は一つの手の中で”操作”と”固定”が入り混じっている超難しい分離運動です。
まさにペン持ちの発展形です。
<手の中の指の役割>
操作:親指、人差し指、中指で上の箸を開閉する
固定:薬指、小指で下の箸を固定する
こんな複雑なことを我々大人は子どもに求めています。
この手の使い方が見られる生活の場面は…
・複数のコインを片手に持ち、自動販売機に一枚ずつ入れる時
・ハサミの操作(箸の操作と、とても似ていて練習になります)
・ペットボトルのキャップをしめる
工作でハサミを使ったり、貯金箱で練習してみたり、ぜひ箸以外の場面でもこの動きを遊びに取り入れて楽しみながら練習してみましょう。
本人の気持ちと身体の機能と両方の育ちを見て聞くことが開始のポイントです。
沢山お伝えしましたが楽しい食事が一番!
これをお忘れなく。